世界が終わる時の景色
「あのお嬢様をまともに扱えるのはお前くらいだろう。
お前達がまだ小さい時は、私も苦労したよ」
苦笑いしつつも、懐かしそうに目を細めて、彼は言った。
「それでも小さい頃から、志乃お嬢様はお前の言う事だけは聞いていたな」
「…そうなんですか?」
「志乃お嬢様の好き嫌いを無くしたのは、ほとんどお前だ」
「?!」
自分でも知らない、衝撃の事実。
「ずっと変わらないな、お前達は」
ふっと、"親"の表情に戻る。
「あれでも、いろいろご無理なさってるんだろう。
それに気付いてやれるのはお前だけだ、支えてやりなさい」
「…はい」
「ああ、それから」