何よりも甘く切なく
「爽やか君大丈夫?何だか急激に顔色悪くなってるけど」


「あっ……大丈夫ですよ、先輩」


「ならいいけど………疲れたんなら糖分補給だよ!コレあげる!」


“ハイ”と渡されたのは、緑色のプラスチックの袋に包まれたお菓子。


「抹茶クッキーだよ♪おいしいから食べてね」


無邪気に気遣ってくれる甘木先輩に、心臓がトクン…と脈打った。


先輩……オレもう、アナタが笑ってくれるだけで、癒されます。


言いたいけど……恥ずかしいので、ごめんなさい。


「じゃあね爽やか君!」


3人と会話を終わらして、再び歩き出す。
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