何よりも甘く切なく
んーーー…どうしよう……


いきなりこんな事言っても困らせるだけかもしれないけど………相談してみようかな。


2人共私よりずっとしっかりしてるから、いいアドバイスしてくれるかもしれないし………


「あのね?爽やか君……いるでしょう?」


私の言葉に、イスに座る私の目の前に、机を挟んで並んで立っていた容子と清華が、一瞬動きを止めた。


「最近ね……爽やか君と一緒にいると、心が安らぐっていうか…安心出来るの。でも同時に、ドキドキする事もあって………」


私は胸に垂らした自分の長い黒髪を指で一房挟んで、言葉を続けた。
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