何よりも甘く切なく
私が爽やか君にケガの手当てをして貰ったのは、まだ一月も前じゃないのに……好きって!!


両手をグーにして必死に訴えかけるが、2人はノーリアクション。


それぞれため息をついた後、清華が言った。


「あのねぇ胡々愛。私も彼氏といると、同じ状態になるのよ?」


「えっ?」


「人ってね、好きな人と一緒にいると安心するの。それにドキドキもするし、好きだから自分以外の異性とその人が仲良くしてると、いい気がしない」


清華がゆっくりと紡ぐ言葉達は………皆今の私にピッタリ当てはまっていて、不思議と私の心の中に入って来た。
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