何よりも甘く切なく
「どうしたの?何か用事?」


「イヤァ……調理部でショートケーキ作ったから食べて貰おうと思ったんだけど………忙しそうだね」


清華の前に置かれてる机には、大量のプリントの山。


恐らく内容は大会とか3年生引退後の引き継ぎとか、そういうのなんだろうけど………ケーキ食べてる様な余裕は無さそう。


「あーーごめんね胡々愛。今ちょっと忙しくって……」


「ううん、いいよ別に!頑張ってね清華!!」


申し訳なさそうに謝る清華を激励してから、私は生徒玄関へ歩き出した。


容子にも清華にも食べて貰えなかったなぁ、ケーキ。
< 46 / 437 >

この作品をシェア

pagetop