何よりも甘く切なく
丸いカワイイオーラにやられ、一瞬かなりヤバイ事が頭を過る。


お礼……抱きしめた………ってウワァァァァァッ!!


な、何考えてんだよオレは!まるで変態じゃねぇかよっ!!


えっとえっと、まともな“お礼”……そうだ!


「じゃあ…ソレちょうだい?」


オレはさっき女の子が調理部で作ったけど、転んでグチャグチャになったと言っていたケーキ入りの紙袋を示した。


「えっ!?でもアレ中身グチャグチャだよ!?」


案の定女の子はビックリしているが、オレは特に気にしてない。


「でも味はいいんでしょう?じゃあいいじゃん♪」
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