夢を見る
第33章
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 ウイークデーはずっと仕事が続いていた。


 変わらないのである。


 社のフロアにいて、眠気が差せばブラックのコーヒーをコーヒーメーカーから注ぎ、飲む。


 そしてまたパソコンに向かうのだった。


 オフィスにいる時は単調さしかない。


 だけど、加賀美コンツェルンの関係者は動き出していた。


 何せあちらはこっちの株式の四割以上を取得し、筆頭株主に躍り出たわけである。


 仮に取締役会に人間を送り込んでくれば、うちの社はあっちの言いなりになるのだ。


 警戒していた。


 妙なことをしてこないか、気がかりで。


 ちょうどその週の土曜の午後に雄哉が来た。


 あっという間に一週間が終わり、幾分疲れていたのだが、彼が来たことで気持ちが楽に
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