夢を見る
「そうよ。あたしもそう思った。株式会社にいても、株のことを知らない人間は大勢いるけど」


「おそらく我々もその一人だったんでしょう」


「うん。……これからは気を付けましょ」


 そう言って、フロアで仕事をし続ける。


 外は蒸し暑かった。


 涼しいフロアにいても、スーツの下は汗だくである。


 その週は朝から晩まで業務で手一杯で、絶えず仕事が続いた。


 別に気にしてない。


 昼間のきつさは。


 ただ、仕事疲れというのは確かにある。


 ずっとキーを叩きながら、姫沢や瀬岡など上の人間たちに見せるものをいろいろと作っていた。


 まあ、今回の加賀美コンツェルンとのことはどうしようも出来なかったのだけれど……。
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