夢を見る
第43章
     43
 月曜から金曜まであっという間に過ぎ去っていった。


 玉木が加賀美コンツェルンの関係者に手を伸ばし、業務提携は解消されたのである。


 あたしも安心していた。


 肩の荷が下りたなと。


 一つのことが片付き、安堵できていたのである。


 成川や逮捕された他の関係者が取調べ担当の検察官相手に容疑を認めていて、あたしもまた慌しい一週間が終わったのを感じた。


 殺伐としてはいたのだけれど……。


 金曜の残業後、車に乗って自宅マンションに帰り着く。


 確かに疲れていた。


 ヘトヘトになっていたのを覚えている。


 着替えを済ませ、冷水シャワーで汗や脂を洗い流す。


 そして入浴後、冷蔵庫から缶ビールを取り出し、プルトップを捻り開けて飲んだ。
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