夢を見る
 あたしもその様子をじっと見つめている。


「普段はバリバリ仕事でしょ?」


「うん、まあね。疲れ知らずで働いてるよ」


「でも、たまには体も心も休めてね」


「ああ。こうも暑いと、しんどいしな」


 雄哉も骨休めしたいらしい。


 確かにそうだろう。


 あたしも平日は普通に仕事が続いていて、きつい。


 だけど、彼といる時はそれも収まっていた。


「朝食用意するわ」


「ああ、俺、トースト一枚でいいよ。朝はあまり食欲ないから」


「そう?じゃあすぐ作るから」


 そう言ってカットされた食パンをトースターに入れ、焼き始める。
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