夢を見る
 明日雄哉に会えると思って、メールする。


 <一週間お仕事お疲れ様。明日から週末だから、また会おうね。そっちからも連絡して。じゃあまたね>と打ち、送った。


 すぐに返信がある。


 <分かった。一応午後二時半前後に来るから待ってて。じゃあね>と打ってあった。


 その文面を読み、安心する。


 スマホをポケットに仕舞い込み、歩き出した。


 そして扉に鍵を差し込み、室内へと入っていく。


 リビングで扇風機を回した。


 幾分疲れているのだ。


 だけど、別に気にしてない。


 疲労など雪だるま式に溜まっていくので、解消するためにテレビなどを見る。


 特に夏の終わりに見る怪談話の特集などは、背筋をひんやりさせるに十分だった。
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