夢を見る
 雄哉は街でもカフェなどで話すのじゃなくて、郊外にある海を見に行きたいという。


 あたしの運転で行っていた。


 彼もこの二月下旬という一番冷える季節でも、海へと行きたいらしい。


 理由はよく分からなかったのだが、雄哉は年中海を見ることが好きなようだ。


 あたしも付き合っていた。


 その日は日曜で、彼からもメールが来ていたのである。


 <今から海に行こうよ>と一言だけ。


 返信用フォームを作り<分かった。自宅まで来るから待ってて>と打ち、送り返す。


 雄哉も変わらない。


 ずっと助手席に乗り込み、あたしの方が運転担当だ。


 出かける前にステンレス製の水筒にホットコーヒーを入れ、蓋をしてから持っていく。


 あたしも節約するのだ。


 しっかりと。
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