夢を見る
 キーを叩き続ける。


 あたしも人間だ。


 何も思わないと言えばウソになる。


 現にあの加賀美コンツェルンの裁判の行方が気になっていたのだし、今、雄哉はどうしているのかも気になっていた。


 業務時間中はずっとキーを叩く。


 休む間もなく、だ。


 日々が流れるのは早い。


 あっという間に時が過ぎ去っていく。


 いつもお昼はランチ店に食事を取りに行った後、午後三時過ぎからカフェに行っていた。


 別にあたしも昔のことなど気に掛けてない。


 と言うよりも、まだ懐旧などをする年代じゃないのだ。


 そう思っていた。
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