夢を見る
「依存症ね?」


「ああ。俺もIT機器がないと生きていけないんだ」


「でも、ハマり過ぎはダメよ。程々にしてね」


「うん。そう思ってる」


 彼がそう言い、スマホを見続ける。


 あたしの方はアイスコーヒーを一杯淹れ、雄哉に差し出す。


「ああ、ありがとう。いただくよ」


 彼がカップに口を付けた。


 そして、


「特に正月って何もないよな?普通に過ぎていくし」
 

 と言う。


「まあね。……でも、いいんじゃない?淡々としてても」


「そうだね。羽伸ばそうな」
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