夢を見る
「ええ。……分かるの?」


「当たり前じゃないですか。平日は私とずっと一緒にいるんですよ」


「あなたも本当にお疲れ様」


 そう言うしかなかった。


 そしてまた互いにパソコンに向かい、企画書を打ち続ける。


 大変さは痛感していた。


 単純作業ではあるのだけれど……。


 その週もあっという間に終わり、また週末がやってきた。


 そして土曜の午後からは雄哉と会える。


 彼が土曜の昼過ぎに部屋に来た時、幾分横顔がやつれていたので、


「大丈夫?体調いいの?」
 

 と訊いてみた。


「ああ。何とかな」
< 667 / 815 >

この作品をシェア

pagetop