夢を見る
 外出の際、紙の本も一応持っていく。


 だけど、電子書籍の方を主に読んでいた。


 あたしも活字と接する時間が長い。


 社では玉木たちが打って送ってきた企画書に目を通すのだし、読みながら感じることもたくさんあった。


 基本的にパソコンに向かい、作業する。


 続けていれば、いろいろと得るものもあった。


 部下の中でも優れた人間がいる。


 思っていた。


 平じゃもったいないだろうと感じられる人間が。


 まあ、ワンフロアの主任に過ぎないあたしみたいな人間が、上に意見できることじゃなかったのだけれど……。


 休日はずっと雄哉と一緒にいた。


 彼も普段、営業職できついだろうと思う。
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