サプリメントの誘惑【TABOO】
うとうとしていると、急に「着きましたよ」と声が聞こえた。
「えっ、ここコンビニじゃな~い」
「先に、夜景でも見ようかと思って」
「てか、高槻の恋の悩み聞いてなかった」
「僕の好きな人に、彼氏がいることです」
「ふ~ん、あんたも意外に苦労してんのね」
急に、高槻は真剣な表情になって、耳元で囁いてきた。
「僕が好きな目の前のお嬢様は、本当に手がかかりますよ」
一気に、酔いが冷めたが、遅かった。
シートベルトを外したのを合図に、高槻の誘惑が始まった。
「サプリメントなんて、必要ないですよ。僕がいますから」
車内では、潤った声が響き続けた。
きっと、明日はサプリ顔負けの肌だろう。
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