腐女子な漫画家に溺愛されチュウ!?



「なぁ、ほたる」

コスプレを持って、色々指示を出してるほたるに後ろから声をかけた。

ら。

「なななななな、何だ、善哉!!!」


ビビるぐらいガチガチなほたるが、こっちを向いた。

俺達二年だから、ほたるも初めてじゃないだろうけど…。


緊張してンのか??

「と、ところで善哉??」


俺が、誰と回るんだって聞こうと思っていたら。

ほたるが、俺に尋ねようとする。


「何だ??」

そう言っても、あの…とか、その…とか、らしくもなくモジモジしている。

だから、言いやすいように言ってみろヨって言っても無駄に終わった。


何か心なしかほたるの顔が熱いような…

何か、具合でも悪いのか!?


分かった、分かったぞ!!

言いにくかったんだな、コスプレカフェをしたがってたのはほたるだったから周りに気をつかったんだな!!


「そうか、」

と言ってやると、ほたるは驚いて俯いていた顔を上げる。

そりゃあ驚くだろ。

この俺がほたるの気持ちを初めて予想できたのだから。

俺は、声も出ないほたるに黙って、熱が無いか確認する。


もちろん、デコとデコをくっつけて。

するとほたるはさらに顔を真っ赤にさせて目を見開いていた。


フハハ、ほたるよ、俺にトキメイているのだな!?

毎月りぼんを読んでる俺は少女漫画から、モテテクを覚えたのだ!!!!


こうやってさりげなく接近するとヒロインは必ずオチてたからな!!!!

病気の時ほど効果があるのだ!!!(独自談)






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