うさぎの学習


「今度、また休みの日でも、飯食いに行こか?」


とその男……
私の耳に囁くような小さな声を入れた。


「えぇ?あっ、はい……」


私は前を向いたまま答えた。


恋のレールに乗ってしまった私は、もう男の顔をまともに見れなくなってしまった。


「誰にも内緒やで、
特にママには言うたらあかんで~
2人だけの秘密や、
電話しといで~」


チラッと、その男の顔を覗いたら……


その男……私に片目を瞑って見せた。


キャア~~私を乗せた恋の列車が走り出したよ~。


はい、わかりました。
誰にも言いません、固くお約束します。
私……恋のトリコになったみたいです。
あなたの命令に従います、
だから……また琥珀色の液体を作って下さいませ。



私は、この日を境に恋の奴隷となりました。


その男から受け取った名刺、


  (有)黒田企画

  黒田  和男




 
< 79 / 314 >

この作品をシェア

pagetop