誰が為のだいせんそう


ああ!なんて本能だろう!この戦場に性欲があるなんて!


死体が散在したこの場所で、おい君想像できるか、いやできないさ、兵士は僕を見ているのだ!


値はないのか。ならばいいように使うぞ。


この暴力的なまでの欲望を・・・・なぜ妻にささげないか!僕は行為中、何度も思った。


兵士はため息をつき、僕を二三、ビンタしたあと、本当に風のように消えた。


まだ身体が熱く、足を動かそうとしたら、悲しみで力が入らなかった。
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