きみと…(恋愛短編集)
そして入れ替わるように
歩夢がこっちに戻ってきた。

「…… やっぱりフラれちゃった……」

と言ったら

「ほんと…よく頑張ったね… おれも少し頑張ろうかな?」



そう言って歩夢はあたしをぎゅーっと抱き締めた。

「えっ? ええっっ?」

クスクス笑って一旦あたしを離すと

「結愛 大好きです
今すぐにとは言わないけどおれと付き合うこと考えてくれませんか?」

ビックリしてあたしは目を見開いた。

あまりにも真剣な歩夢に
あたしはゆっくり考えながら

「今すぐにとは無理だけど… 歩夢には助けてもらってばっかりだから 少しずつ 歩夢のこと見ていたい。」

そう返事をした。

「そ… それって おれに少し望みがあるってことだよね?」

そう言われあたしはうんと
頷いた。

嬉しくなったのか歩夢はもう一度 あたしをぎゅぅぅぅっと抱き締めた。


「これからよろしくね♪」

歩夢がそう言うから
「うん…よろしく。」 と返事を返した。


フラレたあたしと初恋を微妙に実らせた歩夢

二人の関係はまだ始まったばかり。
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