宝物〜絆〜
「いや、ちょっ……、永田さん。いきなり何言ってんすか。からかわないで下さいよぉ」

 私はパニクりながらも何とか平静を装って答える。

 秀人が居るのに、バレたらマズイっしょ。私が秀人を好きだって事。

 秀人は絶対に私を男友達と同じノリにしか思ってねえんだから。

「ほら、やっぱりお似合いよ。その焦り方も台詞も一緒」

 永田さんは悪戯な笑みを浮かべる。

 秀人に視線を移すと、頭を掻きながら苦笑していた。

「つか、俺にはこんなじゃじゃ馬娘、手に負えないっすよ」

 苦笑したまま、サラッと言ってのける秀人。

「全く、照れちゃって。まあ良いわ。そういう事にしておきましょう」

 永田さんはニコニコ笑って賄い食が用意されているテーブルについた。

 秀人と私も席につく。

 バイト自体は休みだった木曜を除いて毎日来てたけど、夜は賄いがないから、店の料理を食うのは約一週間ぶりだ。

 この店の料理って、結構うまいんだよな。

「いただきま〜す」

 皆それぞれ言葉を発し、用意されたメシを食い始めた。
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