宝物〜絆〜
 帰り道にコンビニに寄って弁当を買って家に向かう。

 夜風に当たって若干酔いが醒めたのか、家に着く頃には茜も唯もさっきまで眠そうだった顔がスッキリした表情に変わっていた。

「今日は楽しかったな。また行こうな」

 秀人はニコニコしながら話し掛けてくる。

「ああ。また近々行きてえな」

 私も笑顔で答えた。時間さえあれば毎日でも行きたいくらいだ。

「俺も誘ってくれよ」

 立川も満足そうな笑みを浮かべている。

「私もね。飲み屋行くより安くて良いよね」

 茜はあくまで飲む事を考えているようだ。茜ってこんな飲ん兵衛だったか?

「あっ、私も。あーあ。私も同じクラスが良かったなぁ」

 唯も行きたいって事は、楽しかったんだよな。

 みんな楽しめたみたいで良かった。

「ああ。みんなで行こうな」

 秀人はもともと笑っていた顔を更に綻ばせる。続けて「んじゃ、また明日」と言って部屋に入って行った。

 皆もそれぞれ挨拶を交わして部屋に入る。

「とりあえずメシ食うか」

 私は茜と唯をリビングに通し、キッチンで三人分のお茶を用意した。
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