あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。2
キーンコーン..
あ、予鈴じゃん。
「勇輝行くよ」
勇輝はダラダラと
机に突っ伏し、嫌がる
「えー、やだぁ。
もうちょい百合とここに
いてぇ。」
やだぁ。て子供かこいつ…
「あっそ。じゃあ
置いていくから…」
私は空き教室のドアに
手をかけた。
ボソッ「置いていく気なんて
ねぇくせに…」
あ゛ぁ??
「さよーなら」
ガラッと勢いよく
ドアを開けた。
毎回、毎回人の心を…。
結構恥ずかしいんだからねっ
閉めようとしたドアは
勇輝の手によって
止められる。
「冗談だって?
あんま俺から離れんな」
ほ~??
お偉い御身分で。
「私は勇輝と違って
天才じゃないんで受験が
あんの。授業くらい普通に
受けさせなさいっ」
もぅ~っ
「わぁーった、わぁーったよ。
行こ。」
ギュッと手をとられた
~~っ!
まだ許してないのに。
グイッと引っ張られる
むぅ~////
A組の方から見慣れた顔達と
聞き慣れた声がした
「ヒューヒュー♪」
「ラブラブじゃん~」
「見せつけてんなよな」
勿論、爽也と奈美と千香だ。
「おぅ、はよ」
いやいや、さっきの野次に
対しての返事が「おはよ」
だと!?勇輝の頭はどう
なってる訳???
「う、うるさいなぁ。
じゃあ勇輝ここでねっ」
私はスッと手を放した。
「ん~??…キスは?」
千香が「わぁお」
と叫んでる。
ほんっとに、こいつは…
「し・ま・せ・んっ!!
早く戻れっ///」
「いいじゃん、
いいじゃん。しちゃいなよ~」
奈美がちゃかす。
私は振り向いて、3人に言う
「あのねぇ、ここ
どこか分かってんの??
廊下!人前!」
他人事だと思ってさぁ!
「スキあり。」
プチュ
は!?今、髪の毛にキスされた?
「ま、今日はこれで
いっか。また後で?
my princess。+」
「はぁ!?」
勇輝はB組に消えていく。
「ちょっ!?」
「百合ー、先生来たよ?」
待っ、っっ!あ゛~っもう!
「バカ!」
ムカついたから
B組に向かって思いっきり
叫んでみた。