break-friend

†5-1†


……塀の中にて……


『神崎君。やっぱり
上手いねぇ…。』


ある日の余暇時間に

俺が、いつもの様に
“雑記帳”に

絵を描いていると


1人の受刑者が
近づいてきた。


「やぁ…鈴木さん。

なんかね…絵を
描いていると
落ち着くんですよ。」



ペンを止めて

しばらく鈴木さんと
会話をした。




『好きなんだねぇ…。

やっぱり、出所したら
絵を描く仕事を
するのかい?』




「ぃやいや…。

俺は、どこかに
身を潜めて、平凡に

どっかの工場で
働きますよ。」




『え!?

そんなのでいいの?

一生に一度の人生…

俺が、神崎君の様に
絵が描けたら

間違いなく、絵を
活かした商売を

考えるけどね…。』


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