西澤さんと文子さん

「お父さん、文子の結婚反対だからな。」

「えっ・・・どうして。」

「相手の西澤さん、働いてないんだろ?文子の収入だけでやっていけるとは思えない。第一、働いていないっていうのがな・・・。」


「西澤さんは・・・」


「それに、お兄ちゃん達より年上なんだろう?お兄ちゃん達のほうが気を使うぞ。」



畳み掛けるように父親は文子を説得する。返すことが出来ない文子。そして、車は実家に到着した。

実家のリビングに入った文子。そこには、創輔と由美子、それに智視も座っていた。

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