西澤さんと文子さん

「ここで・・・ずっと一人で・・・。」

そのとき、ふと学校の前で告白されたあの日のことを思い出して泣いてしまう。そこに西澤が帰ってきて「どうしたの?」といって慌てふためきながら文子の顔をうかがっていた。


数分後


「もう大丈夫?」


西澤は、自分の胸元に顔をうずめる文子に問いかけると、文子は少し顔を挙げ恥ずかしそうに「うん・・・。」と小さな声で答える。西澤はにこっとしながら、文子の頭を撫でると「よいっしょ。」といいながら文子の横に座りなおした。


「亮太さん・・・。」
「もう大丈夫だから。」


そういうと、文子にもたれかかると「文子さんが、俺を変えてくれたから。」とはにかみながらそういった。


しかし・・・
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