西澤さんと文子さん


「ぁ・・・ぅ・・・」


濃厚なラブシーンが映し出された途端、西澤も文子も思わず視線をそらす。仕舞には、西澤がリモコンを取りテレビを消した・・・。


「ふ・・・文子さん?」


西澤が横を見ると、文子が着ていたパーカーの帽子を被り、顔を隠すように体育すわり。それを見た西澤は、文子の正面に座り・・・


「大丈夫ですか?」


と声をかける。


その声に反応した文子は、ゆっくりと顔を上げる。頬を赤らめたその顔に、西澤の気持ちは引き込まれていく・・・

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