西澤さんと文子さん

「西澤さんのことあんまり話してないのに、どこで自宅を知ったの?」
「決まってんだろ、木下のババアに聞いた(笑)」
「ちょ、兄が…すみません。」
「いや、き、気にしないでください。」

照れながら、ぎこちない会話をする二人(と智視)。
二人でぎこちない会話を繰り返していたその時・・・


「俺、この後飲み会だから途中で降ろすぞ!」


「「えっ!?」」


智視の割り込みカミングアウトに動揺する二人。文子にいたっては「ありえない。」とつぶやく・・・。


「西澤さん!」


文子のつぶやきも気にせず、智視は西澤に呼びかける。


「は・・・はい。」


「俺より年上ですけど、あえて言いますね・・・妹のこと、泣かせたらぶっ殺しますよ(笑)」


過去の自分に戻ったかのように、物騒なことを発言する智視に西澤はびくびくと怯えだす・・・。

「も~!!智視兄さん!そんな事言わないで!」

「冗談だって!文子を頼みますよ、西澤さん。」


「は・・・はい(泣)」


そんな話をしていると、車は繁華街が広がる駅前に到着。西澤と文子はそこで降ろされた・・・。

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