西澤さんと文子さん

助っ人


「バレンタインデーでしょ?例の彼に(笑)」
「はい・・・。」

文子と由美子の会議はそれから数十分続く。

「じゃ、私が文子ちゃんのところに行くよ。予定なんだけど、文子ちゃん何時空いてる?」

「え~っと・・・」

その時だった・・・

「由美子(笑)」

由美子を後ろから抱きしめる創輔。由美子は驚きながらも冷静にその手を払った。

「誰と話してるの?」
「創には内緒(笑)」

愛する妻に隠し事され、少しムッとしながら再びリビングへと戻って言った創輔。そんなことを気にもせずに由美子。

「ごめんね~!創がくっついてきたから(笑)」
「いえ、相変わらずですね(笑)あっ土曜日空いてます(笑)」
「じゃ、決定!土曜日の朝ね。」
「はい、よろしくお願いします。」

ピッ・・・

「初めてだ~・・・できるかな・・・。」

文子は不安な気持ちのまま風呂へと向かっていった。
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