西澤さんと文子さん

プルルル・・・


“ただいま電話にですことが出来ません。ピーという発信音の後に・・・”


「文子ちゃん、大丈夫だったかな?」
「かからないの?」

「うん・・・。」


駅で合流し、チョコレートを渡し終わった由美子は、文子のことが心配になって電話する。その横で創輔も心配している。
その時・・・


「あっ、電話・・・って公衆電話?」


由美子は不思議に思いながらもその電話にでる。

「もしもし。」

「あっ、あの・・・西澤と申します。文子さんとお付き合いをさせていただいている者です。」

「あっ、文子ちゃんの(笑)」

「いきなりお電話してすみません。文子さんが・・・僕を待っている間に体調を崩してしまって・・・今病院にいるんですが・・・。」

それを由美子のすぐ隣で聞いていた創輔が、由美子から電話を取り上げ変わってしまった。

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