西澤さんと文子さん

深夜

文子は、物音で目を覚ました。玄関のドアの向こう側、何かが当たる音がしていた。文子は、恐る恐るインターホンの画面を点けると、少し靴の様なものが映っていた。


「えっ?」


文子の中で恐怖が支配していく。その時…


「文子しゃ~ん!」


インターホンから聞き覚えのある声…


「えっ…?」


文子の中で浮かんだのは、たった一人だった。


「うそ・・・」


無理やりドアを開けると、そこには泥酔した西澤が倒れていた。あまりの出来事に驚愕する文子。一瞬、思考が止まってしまったが、すぐに冷静さを取り戻して、西澤を部屋の中へ引きずっていったのだった・・・


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