『さよなら』から始めよう



『さようなら』


想い出の徳子


徳子との想い出の地を
駆け足で辿り
大切だった記憶が
幸せだった記憶に変わる


晴れやかな気分で
帰宅道中を走れるのは
愛した記憶の中に
悔いが何ひとつなく


その時その時
確実に愛していたから


上手く愛せていたかは
解らないけれど


喩え伝わらない愛でも
精一杯の愛を
贈ってきた事だけは


間違いではない



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