ヤンキー君が恋をしました。

それぞれの想い


それから俺達は
四人で過ごす事が多くなった。

一緒にいれば
気付かなくていい想いまでも
気付いてしまうんだな。

季節は過ぎ
明日から夏休みだ。

「夏休みになったらさ四人で海行こうっ‼」

『いいなっ』

俺は少しずつ
心を開き笑うようになった。

それも、花蓮のおかげだな…。

「…ぁのー」

クラスの女が俺に話かけてきた。

『なに?』

「メアド交換して下さい。」

その女は
学年で花蓮と一位二位を争うと
有名な女だった。

『いいけど…』

俺の携帯に女のアドレスが入った。
名前は、木城 柚樹 (キジョウ ユズキ)

「ありがとうございます‼メールしますねっ♪」

『うん』

木城柚樹は走って行ってしまった。

「おぃおぃ。もっと愛想振りまけよー。俺みたいに♪」

『秀俊みたいにはなりたくないな。』

「ひどっ‼」

結依と俺は笑ってたけど
花蓮は何でか不機嫌になっていた。

「私もパーマかけようかな…」

花蓮は自分の髪の毛を
指でクルクルしながら言った。

木城柚樹は
茶髪でパーマをかけている。

『いや、花蓮はストレートが似合う。』

花蓮は顔を赤くした。

「きゃぁー♪豹芽と花蓮そうゆう関係だったのぉ⁇」

結依が言った。

珍しく秀俊はのってこなかった。
秀俊を見ると
切なげに花蓮を見つめていた。

『俺先に帰るわ』

「えー、今からみんなでマックに行こうと思ったのにぃ‼」

結依が言った。

『ごめんな。俺はパス。じゃまたな♪』

ガラガラ〜

俺は教室を出た。
気付いてしまったんだ。

秀俊が…
花蓮の事を好きだと言う事に…
< 8 / 12 >

この作品をシェア

pagetop