ズルい人
 「逃げるなよ」
 「竜、だめ……」
 「駄目、じゃないだろ? ――いい加減、俺を男に見ろよ。真帆」

 名前を囁かれて、飛び跳ねる心臓。体に回された腕が私を抱きしめて離さない。そのまま掴まれた胸の先を転がされると、身体が熱を持って治まらない。

 漏れそうな声を両手で塞ぐ。もうダメ……そう思った瞬間、涙が一筋零れて本音が出た。

 「ずっと、待ってた――」

 言葉の後に勢いよく反転させられる身体。閉じていた瞼を持ち上げて見つめたら、止まらなくなって。そのまま私たちは激しい口づけを始めた。
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