ひだまりHoney

ゆっくりと時間をかけながら気持ち悪い熱が下へ下へとさがり、お尻に到達した瞬間、初めて指先がぴくりと動いた。

「止めて下さい」

やっとの思いで発したのは、聞き返されてもおかしくないような掠れ声だった。

こんな主張では相手に届かないだろう。私は唇を噛みしめた。

なんで満員電車が嫌いなのか……それは奴らに遭遇する確率が一際高いから。

変態。痴漢。露出狂。

私が嫌いなのは、そんな最低男どもだ!

今日は満員電車に乗るのを覚悟し、大好きなスカートやワンピースではなくて、スキニーパンツを履いてきた。

だからもし変態が近くにいたとしても、申し訳ないが、私ではなくスカートを履いている子に寄っていくだろうと考えたのだ。

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