ひだまりHoney

美都里さんの予想に、思わず私は食事の手を止めた。

「それって……事務から離れたら、触ろうとしてくる人はもういないってこと?」
「うん、たぶん」

信じてみようかという気持ちが、一気に膨らんでいく。

「手伝ってみようかな」
「そうしようよ。珠洲ちゃんにとって、今の環境は最悪だって……その代わり、仕事は大変になっちゃうだろうけど」

平穏を手に入れられるなら、仕事の辛さは乗り越えられる。

「決めました! 私も一緒に行きます!」

自分でもびっくりするくらいの強い口調で、私は決意表明をした。


< 32 / 447 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop