ひだまりHoney
「あの形相じゃ、近寄りがたいの分かる気するわ……早く帰ってる割に、フットサルの平日練習もこのところ来ねーし」
「あれだろ? 貞子と修羅場中なんだろ? 昨日なんて徹夜で言い合ったらしいぜ」
「徹夜!? 通りで目の下のクマ、すげーと思った」
「貞子しつこいからな……あの調子じゃ、供養する前に紺野さんがギブアップするっつーの」
徹夜という言葉が、嘘にも本当にも聞こえる。
雨の中、重い足取りで公園から出て行った紺野さんの背中がフラッシュバックする。
あの時、回転寿司店で見たこと聞いたことは、まだこの胸にしまい込んだままだ。
「大田原さんは参加確定で良いんだよね?」
「……多分」
「誰か聞いて来いよ。まだフロアにいるだろうし」