【完】女王様と、ナヨナヨくん。




「レーラちゃん……なんか暴走した?」



「……そんなことないわ……」



「あー……。あぁ、そうだ!今日一緒に帰ろ?話したいことがあるから。」



「でも、私と一緒に帰るなんて」



「良いの。大事な話があるんだから。」



学校に戻ったら一緒に帰ろうね!と言い切って飛鳥はもときた場所へ戻っていった。


…私、返事してないわよ。





「………。」



思い出すのは、さっきの原田くんの顔。
突然私が怒りだして、ビックリもしていたけれど…悲しそうな感じもあった。


「私……間違えたのかしら…」



私は一人、後悔のような気持ちを抱えながら。
湖のほとりでキラキラと輝き続ける水面をずっと見つめていた。






ちなみに……帰りのバスも同じ席だったから、左右の男子のウザい絡みから逃れようと寝たフリを決め込んで過ごしていたのだけれど。



あんまりに男子が騒いでうるさかったから「うるさいわ!!!!」とキレてしまい、寝たフリがバレてしまったわ。



そんなバス旅行は終わり、学校へと到着した。




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