理想の恋愛関係
男の嫉妬……なんて醜い。


もしかしたら、龍也は私と優斗君が付き合ってると勘違いして、仲を引き裂こうとしてやって来たのかもしれない。


考え過ぎな気もするけど、何しろ龍也だし。


どっちにしろ優斗君に会わせるのは危険過ぎる。


もう待ち合わせの時間になる。


早く追い返さないと、優斗君がやって来てしまう!


「龍也、話はもう無いから帰ってくれない」

「なに?」

「お互い気分が悪いでしょ? こんな所で言い合いになったら困るんじゃないの?」


焦る気持ちを隠して、冷静に言う。


龍也は人通りの多い周囲を見回した後、溜め息を吐いて言った。


「仕方ないな。今日は引き上げる」


今日はではなく、永遠に引き上げればいいのに。


まあ、それは明日以降に釘を刺すしかない。


今は居なくなってくれれば良しとしよう。


そう思ってたのに……、

「緑さん……神原さん?」

優斗君が時間より早くやって来て、私と龍也を見つけると驚いた顔をした。
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