【完】★☆恋愛パスポート☆★
「トントン」

「入りなさい。」

「やあ、お疲れ様。奈々はずいぶん成長したね・・・・ありがとうな。」

「なんか、辛いな。」そう答えたのは和真だった。

「あんた、途中から、本気だったでしょう?

私、すぐわかったし。」そう言ったのは奈優だった。


「おまえだって、奈々ちゃん、本気で可愛がってたじゃないか・・・」和真が言った。

「それはそうだけど・・・おばあちゃん、奈々ちゃんは結局どうしたの?」奈優が聞いた。

「ん?次のパスポートは買わないで、帰って行ったよ。」

「そうか・・・・明日からはもう普通の生活に戻るのか・・・さびしい・・・」

2人が声を合わせて言った。



「仕方ないだろ。和真は、パスポートなくして、罰金払えず、奈優は破って、罰金払えずなん

だから、私の元で働いてるんだろう・・・・・」


「いいね、明日からは、この3か月の感情はすべて捨てること。

それから、もう交際はしていないことになるからね。いいかい?」


「はい、わかりました。」奈優が答えた。

「はい、気をつけます。」和真が答えた。
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