【完】★☆恋愛パスポート☆★
旭丘駅から、高校までは、歩いて7,8分。

気持ちの良い日差しを浴びながら、私は、駅の改札口を通り過ぎた。





すると、「すいません、落としましたよ。」


私の背後から、か細い声が聞こえた。

後ろを振り向くと、若いいかにも研修中という駅員が立っていた。


「これ・・・違いますか?」とその駅員は、

ピンクのハートのキーホルダーを差し出した。


「あっ、私のです。よかった。大事なものなので・・・」


私のカバンについていたキーホルダー、


それは、親友の桃華から誕生日にもらったものだった。


「ありがとうございます。」私はお礼を言って、それを受け取った。
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