【完】★☆恋愛パスポート☆★
今日は雲が空一面に覆われ、今にも雨が降り出しそうだった。


私と猛は、一緒に死ぬことを決めてから、なぜかすっきりしていた。


猛は「奈々、俺はお前と過ごしたこの家で、死にたいと思う。」と言ってきた。


私は「うん・・・最後の想い出の場所だもんね。」


「死に方は何がいい?」

「う~ん・・・」

「俺はお前と手をつないで、首つりしたい。」

「・・・・・うん、最後まで一緒だね。」

「ああ、そうさ。ずっと一緒さ。」


私はもう猛の言うことは何でも正しく思えるほど、

おそらくマインドコントロールされていた。


「いつにしようか?もう実はロープはあるんだ。」


猛は本気で死ぬ気でここに来たんだと私はようやく悟った。

「猛が決めて・・・・」

「じゃあ、明日の夜、旅立とう。」

「うん、わかった。」

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