【完】★☆恋愛パスポート☆★
部室の廊下の前で、それを見守った和真は、

「お~い、授業始まるぞ。」ととてもさわやかに入ってきた。

まるで、先輩も奈優への想いを吹っ切ったかのように・・・・


「和真、奈々のこと、よろしくね。ちゃんと話したから。

いろいろありがとう。いつも何かあると助けてくれるよね。

あなたは、本当に優しい人ね・・・・」


「何言ってんだよ。俺はずっとお前を見てきたんだから・・・・

他にもたくさん女の子に声かけてたじゃないか・・・・

奈優、奈々は優しかったんだよ。感謝しろよ。」


そういうと、奈優は、和真の手を引っ張り、私の手と繋げた。

そしてその上に、自分の手を重ねた。


「和真、奈々を泣かしたら、許さないから。」

「奈々、和真は心が綺麗な人だよ。可愛がってもらいなね。」



「3人の友情の証だよ・・・」と奈優は言って、私と和真先輩の手を上から、ぎゅっと強く握った。
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