いとしのくまこさん
しばらくしゃがみこんでいるところを、後輩の女子たちが駆け寄ってきた。


心配そうな顔でこちらをうかがっていたので、女子たちに手伝ってもらって立ち上がる。


こめかみを押さえ、ゆっくり宴会場へ向かう。


そんなに好きなのか、クマのぬいぐるみを。


酒に酔ったせいだと言い聞かせ、次の二次会どこだっけと、女子たちにつぶやくと、みな眉をひそめていた。
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