いとしのくまこさん
伊吹くんは顔をあげた。
「僕もカオルコさんの気持ち、わかりますよ」
メガネの奥にある瞳に宿る光に薄暗かった心が照らされていくかのようだった。
「僕も、妹がいるんです。
僕はおにいちゃんだからしっかりしなさいってよく言われてました。
さみしくておじいちゃんに内緒で買ってもらった小さなクマを抱いて寝ていたんです。
翌朝それを妹が両親にいいつけられて、そんなぼろぼろなクマを捨てなさいっていつまでもいわれて、結局捨てられてしまった。
こうなったら親の認めるところまでいってやろうという気持ちが優先していたんですけどね。
気付けば無意識にクマのぬいぐるみを探してました」
「僕もカオルコさんの気持ち、わかりますよ」
メガネの奥にある瞳に宿る光に薄暗かった心が照らされていくかのようだった。
「僕も、妹がいるんです。
僕はおにいちゃんだからしっかりしなさいってよく言われてました。
さみしくておじいちゃんに内緒で買ってもらった小さなクマを抱いて寝ていたんです。
翌朝それを妹が両親にいいつけられて、そんなぼろぼろなクマを捨てなさいっていつまでもいわれて、結局捨てられてしまった。
こうなったら親の認めるところまでいってやろうという気持ちが優先していたんですけどね。
気付けば無意識にクマのぬいぐるみを探してました」