いとしのくまこさん
「熊井くんが頑張ってくれた教材がけっこう売れて、今度シリーズ化しようと上からの通達だ。さすがに一人じゃ仕事に支障が出たら困る。で、下の階にいた営業事務の伊吹くんが今日から熊井くんのアシスタントだ」



 どこにそんなやついるんだよ、とぼんやり入口をみつめていたら、段ボールをかつぎながら細身のスーツ姿の男がやってきた。
< 8 / 73 >

この作品をシェア

pagetop