魅せられて
くだらない男だったのかすら
考えたくもない


退屈な男だった事は
確かだけれど
何が退屈だったのか
原因は わからない


ただ興味が
なかった事だけは
確信がある


何年
無駄な時間を
捨ててきたのかしら



男の為に
着飾ったスーツ


男の為に
セットした髪


男の為に
奮発した化粧品


男の為に
購入した下着



鏡の映る姿を眺め
薄ら笑いを浮かべる



私の人生も
捨てたものじゃないわね



妖艶な表情を作り
そして
無邪気に微笑んだ


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