魅せられて
女として
最初から負けを認め
卑屈になりながら
勝負するなんて
馬鹿馬鹿しいわね
一途に男を愛した
無駄な時間も
私には充実した日々だったもの
”このままでいいの?”
戸惑う私の選んだ答え
”さようなら”
優美な悪女になど
なる気はないけれど
もう一度
女性として
輝いてみたい
財布の中から
女友達に連れて行って貰った
お洒落なBARの名刺を探し
通り過ぎるタクシーへ
手を上げていた
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