魅せられて
第十一章微睡


まどろみから
目を覚ましたのは
午前9時を過ぎた頃


素肌のまま
シーツに包まれ
無防備に眠ったのは
何ヶ月ぶりかしら


陽射しを遮断した
ホテルの窓から
一筋の光が差し込み
その先に引地の姿が映った


肌蹴たシャツを羽織り
煙草を吸っている


体を重ねた二人
酒の酔いもあったけれど
不思議と違和感を
感じない


乱れた髪を指先で梳かし
ベットに起き上がり


「おはよう」


私の声で
振り向いた引地が
戸惑いもなく席を立ち
ベットの傍まで歩み寄る


挨拶代わりに
軽く唇を重ね
照れもせずに
私の頭を撫でた


お互い
愛情のないキス


後腐れないSEXを
堪能した二人


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